【劇的にパワポが見やすく編集しやすくなる】スライドマスターの使い方を徹底解説
- スライドマスターよくわからないけど、パワポ使えているから大丈夫
- スライドマスター設定するのが面倒くさい
- スライドマスターが反映されない
- スライドをコピペすればいいから必要ない
スライドマスターは、基本中の基本であり、スライドの設計図なので超重要!
スライドマスターをきちんと編集することが、スライドを読みやすく、効率的に作るための最短コースなので、ぜひしっかりと理解してください。
スライドマスターとは?
なぜスライドマスターの設定をする必要があるのか?
パワポでスライドを作っていく際、
全てのスライドに共通しているテキストやオブジェクト
あるいは、一部の複数のスライドに共通しているテキストやオブジェクト
が、少なからずあります。
これらを一括で設定・管理・変更したりする時に、とても活躍する非常に便利な機能です。
どんな事か図解で具体的にご説明します。
例えば、複数のスライドで企業ロゴ等を挿入したとしましょう。
その後、企業ロゴ等の色を変えたい場合、全てのスライドの企業ロゴ等を一から変えていかなければなりません。
しかし、あらかじめこの企業ロゴ等をスライドマスターで設定管理しておけば、色を変更する必要が生じたとしても、スライドマスターで変更すれば、一括して変更することができます。
特に、ビジネスで使われているパワポファイルは、自分だけのものではなく、後に誰かが編集するケースがあります。
このスライドマスターを使用していないと(あるいは理解していないと)、恥ずかしい思いをするかもしてません。
スライドマスターは、マスターとレイアウトから構成される
スライドマスターは、基本的には、1つの「マスター」とそれに連結する複数の「レイアウト」から成り立っています。
スライドマスター(=「マスター」+「レイアウト」)
このスライドマスターを設定することによって、編集するスライドを管理することができます。
こちらの図解でイメージしてもらえればと思います
まず、マスターで設定したものは、全てのレイアウトに固定的に反映されます。
さらに、各レイアウトで設定したものが、スライドに固定的に反映されるようになります。
マスターとレイアウトの関係
先述したとおり、マスターで設定したものは、全てのレイアウトに反映されます。
今回は、フッター箇所にコピーライトを挿入しました。
- コピーライト
- 企業ロゴ
- ページ番号
- 日付
レイアウトとスライドの関係
こちらも先述したとおり、マスターで設定されたものに加え、レイアウトで設定したものは、全てのスライドに反映されます。
今回は、
上部の緑色の線
右上の「転職×PowerPoint 実践塾」
をテキストとオブジェクトで固定挿入しました。
さらに、
左上のタイトル
右下のページ番号
をプレースホルダ―として挿入しました。
(プレースホルダ―については後ほど解説します。)
スライドマスターの編集設定の方法
マスターの編集設定方法
それでは、マスターの編集設定方法について解説していきます。
まず、PowerPointファイルを開き、
白紙スライドの「新しいプレゼンテーション」
選択します。
表示タブから「スライドマスター」を選択します。
すると、画面左側に、1つのマスターに対し、レイアウトがいくつも連結されています。
※最初のうちは、コレが混乱しやすいので、デフォルトで用意されているレイアウトは削除しましょう。
しかし、レイアウト全てを削除できないので、1つのレイアウトだけ残して、他のレイアウトは、右クリックして「レイアウトの削除」を選択して、削除します。
すると、マスターとレイアウトが1つずつ残りました。
※先述したとおり、残ったレイアウトは不要なので後で削除します。
マスターをみると、ボックスのようなものがいくつもあります。
これは、テキストボックスではなく、プレースホルダーといいます。
スライドマスタータブにある、「マスターのレイアウト」を選択すると、
✅ タイトル
✅ テキスト
✅ 日付
✅ スライド番号
✅ フッター
とあい、これらの✅マークを外すことで削除することができます。
通常スライドやスライドマスター上に、「マスターの書式設定」などの表示で配置されているボックスをプレースホルダーといいます。
スライドマスター上のプレースホルダーに設定した内容は、そのまま通常スライド上のプレースホルダ―に設定されます。
スライドマスター上に設定した書式設定(フォント名・フォントの色・フォントサイズ等)が複数の通常スライドの任意のテキストに対し書式設定が同期します。
テキスト内容は、通常スライドで設定することができます。
プレースホルダ―とは?
通常スライドやスライドマスター上に、「マスターの書式設定」などの表示で配置されているボックスをプレースホルダーといいます。
スライドマスター上のプレースホルダーに設定した内容は、そのまま通常スライド上のプレースホルダ―に設定されます。
スライドマスター上に設定した書式設定(フォント名・フォントの色・フォントサイズ等)が複数の通常スライドの任意のテキストに対し書式設定が同期します。
テキスト内容は、通常スライドで設定することができます。
今回は、タイトル、テキスト、日付はマスターでは使用しないため、削除します。
フッターとスライド番号は、このままでは反映されません。
フッターにコピーライトの文言を入力しました。
レイアウトの編集設定の方法
レイアウトを挿入する
続いて、レイアウトを編集・設定していきます。
先ほどのマスターの内容は、レイアウトに反映されていません。
そのため、マスターを選択し、右クリックで「レイアウトの挿入」を選択します。
すると、フッターで入力したコピーライトが反映された新しいレイアウトが挿入されます。
元からあったレイアウトには反映されないので、不要であれば、この時点で削除してください。
プレースホルダ―のフォントを設定する
続いて、プレースホルダ―の書式設定をしていきます。
プレースホルダ―の「フォント」を選ぶと、デフォルトの「フォントのテーマ」が表れます。
▼フォントのテーマについては、こちらの記事で解説しております▼
【参考】テーマのフォントについての解説記事
今回は、自分で作成しようと思いますので、「フォントのカスタマイズを選択します。」
このようなダイアログボックスが表れるので、
見出しのフォントは、BIZ UDPゴシック
本文のフォントは、BIZ UDゴシック
にします。
名前を分かりやすいものにして、保存しておきましょう。
すると、プレースホルダ―のフォント名が変わりました。
さらに、レイアウト内を編集していきます。
先ほどのプレースホルダーはフォントサイズを小さくして左上に、
右下のスライド番号のプレースホルダーには、スライド番号を挿入しました。
その他、右上のテキストと上部の緑色の線は固定表示させたいので、テキストボックスとオブジェクトを挿入します。
もう一度、レイアウトで編集した内容は、このように複数のスライドに表示されるイメージです。
このようにして、スライドに応じて、レイアウトをいくつか作成していきます。
レイアウトの名前を変更する
レイアウトの作成が終わりましたら、レイアウトに名前をつけます。
名前を付けてあげると、あとで編集しやすくなります。
スライドマスターを閉じて、あとはスライドの編集をしていく
スライドマスターでの設定は以上なので、「マスターを閉じる」を選択すると、通常スライドにもどります。
もちろん、スライドマスターはまたあとで編集し直すこともできます。
通常スライドに戻ると、画面左側に1つスライドがあります。
右クリックで「レイアウト」を選ぶと、先ほど作成したレイアウト名が表れるので、作成したいスライド内容に応じてレイアウトを選択します。
さらに、スライドを追加していきたい場合は、
また右クリックし、「新しいスライド」で挿入し、
レイアウトで、レイアウトを選ぶと、必要なスライドを挿入していってください。
最後に
スライドマスターについてご理解いただけたでしょうか?
ご不明な点がございましたら、ご遠慮なく、お問い合わせページからお問い合わせください。
スライドマスターを理解できると、PowerPointの作業は大分楽になるはずですし、情報を整理でき、キレイな資料作りにも繋がります。
せひ、スライドマスターをマスターしてみてください。