パワポ資料のデザインはシンプルにすることで、正確な情報が相手に伝わる
- 資料のデザインをどのようにしたらオシャレになるか?
- フリー素材の写真は何を使ったらいいのか?
- オシャレなテンプレートが見つからなくて、Canva等で探している
ですが、資料にオシャレさは要りません!
なぜなら資料は、情報を正確に読み手に伝えるためのモノであり、オシャレさを追求すると、正確な情報が伝わらなくなってしまうからです。
また、オシャレなデザインというものは、読み手自身の好みや時代によって求められるものが異なるからです。
当然資料は見た目がいいと、読み手は読みやすいのですが、
「見た目がいい」=「オシャレ」
ではない事に注意してください!
ちなみにアップルの創業者であるスティーブジョブズのプレゼンをご覧になった事はありますか?
かなりシンプルです。
アップル社が作った製品もデザインを追求していった結果、
シンプルです。
無駄なボタン等を排除したiPhoneは言うまでもありませんね。
資料のデザインをシンプルにするべき理由
資料のデザインをオシャレにするのではなく、シンプルにする理由は、先ほども触れましたが、この通りです。
- 相手に正確な情報を伝えたいから
- オシャレさは、読み手自身や時代によって求められるものが異なるから
- デザインに注力がいってしまい、情報の質がお粗末になるから
※以降、少し辛口な内容になります。
ですが、最近私の社内でも、「オシャレな資料が正義」と考える風潮があり、読みやすい資料をあまり見なくなってしまったので、強気に解説させていただければと思います。
相手に正確な情報を伝えたいから
上のスライドをどのように思いますか?
課金フリーの素材画像を挿入して、一見して、オシャレでかっこいい感じでまとめているように見えます。
ですが、なぜビジネスマンが光っている電球を持っている写真をこんなに大きく使っているのでしょうか?
どのようなスライドにしたいのか?
このスライドでどのような情報を伝えたいのか?
全く意図がわかりません。
また、無駄な情報が入った写真をこんなにも大きくすることで、他に入れられる情報のスペースがなくなってしまっております。
例えば、仮に「会社概要」や「商品概要」とテキストを打って、中表紙のスライドにしたとしましょう。
しかし、この写真があることで、読み手に、
・ 電球を扱う会社?
・ 電球に関係する商品?
というミスリードをさせてしまうかもしれません。
私の経験上、営業プレゼンを聴いて2~3時間もしたら、
中身の情報はうろ覚えで、
オフィス街の写真を使ったスライドというイメージ
しか覚えていないという事がたまにあります。
こちらのスライドも同様で、かっこいいイメージはあるのですが、
かっこいいというイメージ
が先行してしまい、会社概要の情報はその次くらいに頭に入ってきます。
また、このビル群の写真を使うくらいなら、会社のロゴをしっかりと相手の頭の中に入れてあげた方が資料としては目的を果たしています。
余計な情報を伝えることで、読み手は混乱することがあるので、オシャレさを追求することは、かえって資料の目的から逸脱してしまう結果にしてしまいます。
オシャレさは、読み手自身や時代によって求められるものが異なるから
オシャレだと感じるのは、人の好みによって異なります。
こちらのスライド、どちらの方が好みでしょうか?
どちらもオシャレだと思いますが、好みは分かれると思います。
作成者の好みのデザインで作成したものが、読み手には受け入れられないと思う事もあるので、やはりオシャレさを追求するのはよくありません。
また、オシャレだと思うのは、時代背景によっても異なります。
オシャレというのは、流行りものということです。
服装なんかはその典型的なイメージを持てるはずです。
万人とまではいかなくても、多くの人が
「コレいい!」と感じる最大公約数は、
やはり、シンプルなもの
です!
デザインは、資料作成の目的ではなく、あくまで手段にすぎないから
デザインというのは手段であって目的ではありません。
「かっこいい」
「おしゃれ」
「センスの鬼」
こんなことを言われてみたいですよね?
私もそうでした。
デザインにばかり注力がいってしまい、肝心な中身の質がよくありませんでした。
でも資料作成の目的はスライドのデザインを褒められることではなく、提案内容を受け入れてもらうことです。
シンプルにするにはどうすべきなのか
資料のデザインをシンプルにするには、この手順で作成してみることをおすすめします。
- スライド毎に伝えたい情報を整理する
- 無駄な情報を削ぎ落としていく
- あとは、自信を持ってシンプルを貫く
スライド毎に伝えたい情報を整理する
まずは、スライド毎にどのような情報を入れていくのか、ざっくりで結構ですので、決めましょう!
スライド毎に、どんな情報を入れたいのかを明確にすると、情報が整理されやすくなります。
この時に、情報量を多くしてもらっても構いません。
相手にしっかりと読んでもらうくらいにしてもOKです。
無駄な情報を削ぎ落としていく
続いては、せっかくいろいろなところから収集して育てた情報を狩っていきます!
めんどくさ!
と思ってしまうかもしれませんが、仕方ありません。
シンプルにするには、削ぎ落としていくしかありません。
主に、写真画像を見返してみてください。
下記のようなステップで写真を挿入する必要があるのか精査してもらえればOKです。
優先順位として、高いのはテキストです。
しかし、テキストでは分かりづらい場合等は、アイコンや図解を入れます。
それでも、ダメな場合は写真を挿入するといいでしょう。
あとは、自信を持ってシンプルを貫く
あとは、とことんシンプルを貫いてください。
シンプルなデザインは面白くないと思ってしまう、オシャレなデザイン重視派が社内には少なからずいるはずです。
ですが、そういう方にも断固として資料の目的を説明し、論破してください!
人も中身!
資料も中身が大事なんです!
自分に自信がつけば、資料作成力が必ず向上します。
すると、本記事冒頭で紹介した悩み等はいつの間にか解決しているはずです。
シンプルに関する偉人の名言の紹介
最後に、偉人がシンプルに関して残した名言を紹介します。
- シンプルである事は究極の洗練~レオナルド・ダ・ヴィンチ(画家)
- 完璧がついに達成されるのは、何も加えるものがなくなった時ではなく、何も削るものがなくなった時である。~サン・テグジュペリ(星の王子様の作者)
- デザインはシンプルであることが一番大事。完璧であるだけでなく、できるだけシンプルを心がける。そうすれば見る人がいっぱい想像できるのです。これがわたしの哲学。~ディック・ブルーナ(ミッフィー生みの親)
最後に
以上が、デザインをシンプルにする理由と方法でした。
資料の目的は正確に相手に情報を伝えることです。
オシャレさを追求しすぎてしまうと、この目的を見失いがちになりますので、注意が必要です。